ERTとは?

ERT™ (ENERGY REDUCTION TECHNOLOGY):エネルギー軽減技術

ERTとは、柔らかなポリマー素材の特性と衝撃吸収に特化した形状によって、衝撃エネルギー(回転衝撃と線形衝撃)を軽減する特許技術です。

ヘルメットの内側にERTのパッドを組み込むことによって、転倒時や衝突時にライダーが受ける衝撃エネルギーを軽減します。

頭部の保護性能が向上し、より安全なライディングをライダーに提供します。

ほとんどの脳震盪や脳損傷は「弱い衝撃」が原因

CEなどの世界的なヘルメット規格試験では、衝突時にライダーが受ける 衝撃加速度を300G未満に抑えることがヘルメットの基準として求められています。

しかし、300Gというのはあくまでもヘルメットが試験に合格するための上限の数値であり、現実世界 での実際の衝突事故などでは、脳震盪や外傷性脳損傷が起こる原因の約80%は108G以下の低い数値、 つまり「弱い衝撃」によるものだという研究結果があります。

※300G以上の衝撃を受けると人間の脳は致命的な損傷を受ける危険性があるといわれています。  ここでは300Gに近い値を強い衝撃、108G以下を弱い衝撃と定義しています。

2つの異なる衝撃軽減素材の組み合わせで幅広い衝撃エネルギーに対応
幅広い衝撃エネルギーに対応

一般的なヘルメット内装の発泡素材(EPSライナー)は強い衝撃に機能し、ある一定以下の弱い衝撃では 発泡素材が変形しにくく、衝撃エネルギーを分散できないのに対して、ERTは脳震盪や外傷性脳損傷の 原因となる弱い衝撃に対して瞬時に機能し、衝撃エネルギーを吸収・分散します。

EPS+ERT、この 2 つの異なる素材により、幅広い衝撃エネルギーに対応します。

世界的な第三者機関で実証された衝撃軽減性能

ロサンゼルスのDynamic Research Inc、フランスのストラスブール大学、オランダのTASSなどの 世界的な第三者試験機関によるテストでは、ERTと発泡素材(EPSライナー)を組み合わせると、 発泡素材(EPSライナー)のみの場合と比較して、回転衝撃が21%軽減、線形衝撃が5.5%軽減という 結果を示し、全体的な衝撃軽減性能の向上が認められました。